展覧会概要 About This Exhibition

世界的に知られる米国カリフォルニアのプライスコレクションは、特に伊藤若冲を中心とした江戸時代の絵師たちの傑作が集められてます。京都で人気を博した円山応挙や、大胆な構図や意表を突く機知で個性を発揮した曽我蕭白、長沢芦雪ら上方の絵師をはじめ、江戸琳派のコレクションも充実しています。酒井抱一やその弟子の鈴木其一らは四季のうつろいを写し取り、大胆な画面構成で見るものを惹きつけます。

本展のテーマは「美」と「生命力」です。このたび東日本大震災の報に接したプライス夫妻は、真っ先に若冲の《鳥獣花木図屏風》を思い浮かべたそうです。鳥やけものは言うに及ばず、草木の一本に至るまで、若冲の描く世界は「生命(いのち)」の輝きと喜びに満ちています。この《鳥獣花木図屏風》を東北の皆様に見ていただき、少しでも慰めになることを願いつつ、子供たちには元気を取り戻して欲しいという願いから、今回の展覧会は計画されました。

プライス夫妻の思いを受け、これまでに開催された「プライスコレクション展」とは異なった新しい切り口でプライスコレクションを紹介するため、展覧会の監修をジョー・プライスさんとは旧知の辻惟雄氏に依頼しました。そして辻氏と開催3館(仙台市博物館、岩手県立美術館、福島県立美術館)の学芸員たちは、まったく新しいかたちでプライスコレクションの魅力を、ひいては江戸絵画の楽しさを東北の子供たちに伝えることにしたのです。考える時間、作業の時間は通常の展覧会ほどありませんでした。震災からちょうど2年となる2013年3月の開幕に間に合わせるために知恵を絞り、7つの視点から江戸絵画の「美」と「生命力」を子供たちに感じてもらえるような展示構成を工夫しました。初めて子供向けの作品タイトルをつける試みもそのひとつです。

日本人が忘れてはいけないことを、私たち日本人が生み出した「美」と、そこに宿る豊かな「生命力」とともに感じ取っていただきたいと思います。そして東北の子供たちにとって心に残る日本美術との触れ合い体験になることを願ってやみません。

展覧会概要 About This Exhbition

  • 主催 【仙台展】財団 心遠館、仙台市博物館、日本経済新聞社
    【岩手展】財団 心遠館、岩手県立美術館、日本経済新聞社
    【福島展】財団 心遠館、福島県立美術館、日本経済新聞社
  • 後援 アメリカ大使館、南カリフォルニア日米協会
  • 特別協賛 キヤノン
  • 協力 ロサンゼルス・カウンティ美術館、京都文化協会、小学館、日本航空
  • 監修 辻 惟雄氏(東京大学名誉教授・MIHO MUSEUM館長)

【福島展の情報】

  • 主催 「若冲が来てくれました」福島展実行委員会、財団 心遠館、日本経済新聞社
  • 後援 アメリカ大使館、南カリフォルニア日米協会、福島民報社、福島民友新聞社、
    朝日新聞福島総局、毎日新聞福島支局、読売新聞東京本社福島支局、
    産経新聞福島支局、河北新報社、時事通信社福島支局、共同通信社福島支局、
    NHK福島放送局、ラジオ福島、福島テレビ、福島中央テレビ、福島放送、
    テレビユー福島、ふくしまFM
  • 協力 三菱レイヨン
  • 開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
    8/9(金)、9/20(金)は19:00まで開館(入館は18:30まで)
  • 休館日 毎週月曜日(9/16、23は開館)、9/17(火)
  • 観覧料 一般・大学生:800円
    20名以上の団体:640円
    高校生以下無料 ※中学生・高校生の方は学生証をご呈示ください。